2012年ベスト・アルバム

●ブログの更新も久々だが、レコードの年間ベスト・テンを選ぶとなるともう十何年ぶりだと思う。
 音楽はずっと好きで、一時期は仕事にしていたくらいだが、人生の流れの中でいろいろあり、ほとんど音楽を聴かない時期もあった。そんな時期は年間ベストテンどころか、聴いた新作が五枚行かなかったんじゃないかと思う。
 転機は一昨年の引越し。文京区の図書館はCDが本当に豊富。それに加えて、走るのが趣味になり、「図書館まで走ってCDを借りて来る→そのCDをiPodに入れて聴きながら走る→それを返すためにまた図書館まで走る→そしてまたCDを借りて来る」というサイクルが続くうち、すっかり音楽ファンに戻ってしまった。
 ただ、タダでたくさん音楽が聴けるからと言ってCDの購入量が減ったかと言えば逆。あの文京区立図書館にだって、ないCDはない。そうした中で聴きたいものがあれば、やはり購入することになる。知識が増えるほど未知との接触断面が増える、というのはいつの世も変わらない。
 ということで昨年も実は、ベスト・アルバムをリスト・アップしていたのだが、これをブログで発表、とかいうのはいかにも古いアティチュードのような気がして、去年は書かなかった。
 しかし今年はいよいよ、CDというメディアがなくなるんじゃないかという話もあちこちで聞くようになり、この「年間ベスト・アルバムを選ぶ」という音楽ファンならではの行為を遂行できる機会も残り少ないのではないか、という気がして来たので、恥ずかしながら挙げてみる。各作品への批評は、またおいおい追加してみたい。


『Life Is Good』Nas
『I Missed Us』SWV
『The Dreamer/The Believer』Common
『Lover 4 Life』Regina Troupe
『Write Me Back』R. Kelly
『The Floacist presents Floetry Re:Birth』The Flacist
『Perfectly Imperfect』Elle Varner
『Mr. M』Lambchop
『How's It's Going?』さかいゆう
『What Christmas Means 』Kem